特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション(JFC)が6月20日に第10回JFCアウォード授賞式を開催した。JFCアウォード授賞式は通常、JFC通常総会と併催されるが、今年は映画『坂道のアポロン』、月9ドラマ『君が心をくれたから』、8月公開のアニメーション映画『きみの色』等のモデル地として注目を集める長崎県佐世保市で行われ、全国のフィルムコミッションや自治体関係者など約100名が参加した。
今年度のアウォードでは、ロケ撮影の誘致や支援だけでなく、作品の制作に大きく影響するネタやロケ地の提案、支援作品のPRや活用など、積極的にプロデュースに携わったフィルムコミッションが受賞する結果となった。また、JFCアウワード10周年を機に「優秀制作部賞」が新設され、地域と作品をつなぐ重要なポジションである制作部スタッフ3名が表彰された。この新設賞は、フィルムコミッションと制作者のつながりが、今後ますます強固になっていくことを期待して設けられた。
最優秀賞は映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』の滋賀ロケーションオフィスが受賞。その他、優秀賞には映画『ゴジラ-1.0』の浜松フィルムコミッション、いばらきフィルムコミッション、諏訪圏フィルムコミッション、ドラマ「君が心をくれたから」の長崎県フィルムコミッション、映画『ミステリと言う勿れ』の広島フィルム・コミッション、ドラマ「たとえあなたを忘れても」の神戸フィルムオフィスが選ばれた。
新設の「優秀制作部賞」には、沖縄市KOZAフィルムオフィス推薦の大田康一氏、旭川地域フィルムコミッション推薦の河上絵利子氏、諏訪圏フィルムコミッション推薦の後藤一郎氏の3名が受賞した。
JFC理事長の泉谷昇氏は、FCが誘致や支援だけでなく、制作にも積極的に関わる時代になったことを評価。また、新設された「優秀制作部賞」についても、今後のFCと制作者のつながりを強固にするための重要なステップであると述べている。
情報源:ジャパン・フィルムコミッション