5月22日、(一財)神戸観光局 神戸フィルムオフィスは2023年度の支援作品の直接経済効果が4億円を超え、2000年の創設からの最高額となったと発表した。
直接経済効果とは撮影隊が地域内で直接支払う費用のことで、宿泊費や飲食費、交通費、施設の利用料やセットの施工費などが含まれる。
2023年度に神戸フィルムオフィスが支援した作品は映画やドラマ、番組、CMなど計165作品で、その直接経済効果は4億2684万8177円であった。これは2000年に神戸フィルムオフィスが創設されて以降23年で最高額だという。
神戸フィルムオフィスはこの要因について、月単位での長期ロケが多く、滞在費が増加したことと分析している。中でもNetflixオリジナル映画『シティーハンター』ではクライマックスの銃撃戦シーンの大掛かりなセット設営を行い、作品単位で1億円以上の直接経済効果があったとしている。制作期間は準備約4ヶ月、撮影16日間、撤収・原状回復に約1ヶ月の約半年におよび、延べ3500人が従事したという。宿泊や飲食のみならず、セット設営のための資材調達・施工も地元企業に発注され直接経済効果を押し上げた。
『シティーハンター』の他にも、映画『帰ってきた あぶない刑事』(配給:東映)やテレビドラマ『たとえあなたを忘れても』(製作:朝日放送テレビ)、日米合作映画『トレモロ』、韓国映画『神社(シンサ)』など、直接経済効果が1000万円以上の作品が8作品あった。
参考
神戸フィルムオフィスの2023年度支援実績
劇場・配信 映画 | テレビ・配信 ドラマ | テレビ・配信 番組 | CM・MV その他 | 合計 |
8 | 12 | 97 | 48 | 165 |
過去の経済効果・支援実績数
直接経済効果 (円) | 実績作品数 (件) | |
2019年度 | 216,106,952 | 176 |
2020年度 | 19,978,100 | 123 |
2021年度 | 124,571,747 | 187 |
2022年度 | 54,669,806 | 244 |
2023年度 | 426,848,177 | 165 |
情報源:神戸観光局のプレスリリース